自分がそう思ったから、そう念じたからそうなったのだと、自分に引きつけて考えるのは、呪術的な態度です。幼い子供はよくそういうふうに考えます。幼児的万能感と言われるものがあります。自分は何でもできるような気がする。すべての原因は自分にある……。こういうタイプの人は、良心的な占い師のアドバイスには耳を傾けず、あやしい占い師に引っかかりやすい傾向があるようです。

物事をあまり自分に引きつけず、偶然と見なすのは現代人の考え方です。現代人には、偶然を持ち出すことが科学的な態度であるという刷り込みがあります。理性では理解できない世界を、「宗教や占いは信じない」といった態度で拒絶してしまう現代人は少なくありません。そういう人にとっては伝統的な宗教もカルトもどんな占いもみんな一緒、非科学的なものでしかないのかも。ときにそれはスピリチュアルなものへの防衛的態度である場合もあります。

これは自業自得という考え方ですね。因果応報を信じている人の考え方です。悪いことをすれば、悪い結果が帰ってくるし、善いことをすれば、きっと善いことが訪れるはずと信じているのでしょう。そういう人は、自分は何も悪いことをしていないと思うことが多いようです。だからもし、自分に何か悪いことが起こったら、それまでとくに信じてもいなかった神様や仏さまに文句を言いたくなるのでしょう。占いにも頼りたくなるかもしれません。